1.タイブレーク制について

まずはブログを始めるきっかけとなったタイブレーク制について


高野連は来年のセンバツから故障の緩和という理由でタイブレーク制を導入することを決定した。この導入に関しては過去から賛否両論あり、且つこの制度により故障の緩和根本的な解決になるとは思わないが、ルール変更を決断したことは一つ評価して良いのではないだろうか。

個人的には
タイブレーク導入自体賛成。(まずやってみる)
・ランナー、打順や投手決定は自由。(勝負の新たな駆け引き)

であるが、当然様々な意見があるだろう。


問題は、決まったルールに対して単に否定のみする球界OB。代表的な人として、日曜朝番組のスポーツコーナーの老人のコメント「野球を知らない人が決める」「100年以上の歴史のある競技」「ドラマが減る、楽しみが減る」。この発言を聞く度に、あぁメディアを通じてこんなことを堂々と言うなんて、相変わらず野球界は古臭いなと思う。

1点目について、

まず、「野球を知らない」の意味が「野球そのものを知らない」「ルールの背景を知らない」「野球の面白さが何かを知らない」など何を指すのか判らないが、高校野球のルールの最終決定は高野連。トップに立つ人間が天下りである組織体制については別途語ろうと思うが、本人が属していたNPBにも同様の事が言えることで、野球を知らない者をトップに据えている野球界の組織体制を1番に問題視すべきではないか。今や外部の人間が組織に属し権限をもつことは珍しくない。知らない人が決めることによって中立な立場で、且つ意見を客観的に判断できる、内部の人間にとって考えられなかった斬新なアイデアがでてくることはよくある話だ。むしろこのような「野球しか知らない」老人の意見こそ今の時代に合わない。

2点目について、

歴史のある競技であることは確かである。ただ歴史が長くなればなる分変えづらくなるものも増えていく、又、その歴史を築いてきたOBが多くなればなるほど外部の口出しも増えていく。1点目の組織体制にも言えることで、トップの天下りが歴史的に当たり前でそこの問題に気付かない、異論を言えなくなるのは歴史の中にどっぷりつかりすぎている人によくある例である。長く続いてきた歴史を思い切り変える時が来ている。

3点目について、

過去を遡れば、延長25回の決着、延長18回、延長15回再試合など沢山のドラマが生まれてきた。スポーツにおけるドラマには台本というものはなく、そのルールで選手が必死に戦い、それを観るものを魅了させて初めてドラマになるのである。楽しみやドラマが減るかどうかはやってみないと判らない。国際大会等では既に導入されているものの、タイブレーク制って何?という人が大多数だと思う。決定したことを頑なに否定するのではなく、まずはルール説明から、戦い方の変化等、新たな楽しみの可能性を語るべきではないか。